「あーい、皆、耳餃子ー」「みみぎょーざー」
09:25 | SS | 稲葉
「あー、いたー!」 口々に騒ぎ、兄弟の名を呼ぼうとする子らを制し、
09:23 | SS | 稲葉
「うーい、飯だぞー。飯ー」 言い言い、翠嵐は庭にある石燈籠の陰にひとり、
09:21 | SS | 稲葉
――同じ狼でも、こちらは体毛の色が若干違い、深い深い翡翠の翳を凝らせたような狼が一頭、囲炉裏端で寝そべっていた。 鼻を揺らす穏やかな吐息から
09:16 | SS | 稲葉
「有難く、頂戴します」 拝して飾り気のない素焼きの壺を受け取り、
10:11 | SS | 稲葉
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