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2009 *05 03 トキメキ 〔3〕

 ふぅ、と吐かれた溜息は、ほとんど同時。まるで双子のように同期して身を屈め、ベッドの上に片膝ついた二人は、左右両方から唇寄せて、愛する女神に傅いた。
「「愛してる」」
 だから、おやすみ。と告げる、異口同音の囁きは、くふくふと微笑う愛佳のほっぺたに吸い込まれて消えた。
 ――丁度その頃、

10:46 | 未分類 | 稲葉