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2009 *10 10 and you or nothing 〔14〕

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 これだけの事が終わるまで、僅か十分足らず。突き刺された両手に感覚はないが、微かに残る腕の皮膚感覚で、我が身から流れた血が机に溜まりを成す程ではないと知れる。たったそれだけの間に、この男はどれだけの血を流し、どれだけの屍を積み上げたのだろう。愕然たる面持ちのまま、久鷹は黒鏖の容貌を見上げた。
 彼は手にしたシナーズ・ソードの刃を引き戻し、

19:09 | SS | 稲葉