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2009 *09 15 彼氏彼女の事情〔15〕

 危惧していた仕掛けは、すぐに発動した。豪毅の周りに纏わりつく光球を焦点に、彼が踏む足下の石畳を剥がす勢いで銀竹が突き出して来る。たちまち脆くなる足下にも、しかし歩みを掬われることなく豪毅は、皓子の跳ねるすぐ後を駆け抜けて行った。
 目標を捉え損ねた銀竹は、

08:26 | SS | 稲葉