雷閃の姿が白い光に落ちる影の中、朦朧と霞み始める。来た時は確かに両足を使っていたにも関わらず、その様な移動の手段を見せたということは、彼が月の宮の地下ではなく異なる空間に跳ぼうとしている証だった。 ゆらゆらと、水面に映る月影の如く
16:21 | SS | 稲葉