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2009 *06 11 トキメキ 〔42〕

「まぁ、そう思い詰めるな――…」
 軽く肩を叩かれた衝撃で青冥はハッと我に返った。彼女が自我を手放したのは、何も青冥の非情が因と限った話ではないのだからと、そう暗に物語る幻使の眼を見ても、彼の瞳の憂いが晴れることはなかった。
 今日の施術は此処までにさせて貰うと

20:36 | SS | 稲葉