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2009 *05 11 トキメキ 〔11〕

「真人、――…」
 聞く者の抗いを許さぬ魅惑の声で、藤神は我が甥、兼、養子、兼、愛人を呼びつけた。
「……あいよ。」

23:05 | SS | 稲葉

2009 *05 10 トキメキ 〔10〕

 虚空から音もなく立ち現れたのは、狼身の夫・傲嵐を傍らに従えた、この家の主・藤神祐子。
 死神としての戦装束も解かぬままということは臨戦態勢バッチリ、

10:28 | SS | 稲葉

2009 *05 09 トキメキ 〔9〕

17:03 | SS | 稲葉

2009 *05 08 トキメキ 〔8〕

 そしてもうひとつ、双緋には決して采藍と共に戦場に立てぬ理由があった。――それは彼らが、魂を分けた双子であるからだ。
 一族の内には他にも双子や三つ子、

20:53 | SS | 稲葉

2009 *05 07 トキメキ 〔7〕

「――帰ろう、傲嵐…」
 差し伸べられた手を受け、祐子の腰を抱き寄せた傲嵐は、その柔らかな肌と頬ずりを交わした後、
「あぁ、…」
 スルリと人身を解いて獣態に戻った。
 彼女を抱き締めるように身をくねらせ、

00:20 | SS | 稲葉