……その頃、世界樹の庭では、一匹の柴犬がぷっちりぷっちりと大木の葉を毟っていた。ぷっちり、ぷっちり、と無造作に摘まれた木の葉は今や、彼の傍らにこんもりと小山を成そうとしている。そんな中、――。「どぅわぁああぁーっ!」
13:40 | SS | 稲葉
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