「あんま心配させてくれんなよ……」
抱擁と共に、思わず洩れた呟きは、たちまちぷーっと膨れるわんこのブーイングによって応酬された。ぷいっと膨れっ面で横を向いてしまった柴犬(小)に、顎人は黒虎姿のまま眉…にあたる部分を下げ、吃り吃り囁いた。
「さっきは、その、悪かったよ……」
「あんま心配させてくれんなよ……」
抱擁と共に、思わず洩れた呟きは、たちまちぷーっと膨れるわんこのブーイングによって応酬された。ぷいっと膨れっ面で横を向いてしまった柴犬(小)に、顎人は黒虎姿のまま眉…にあたる部分を下げ、吃り吃り囁いた。
「さっきは、その、悪かったよ……」